『左から平井敬人氏 三根政信氏、石川和男氏』
2025年度初の例会と総会が、鈴木楽器東京コミュニケーションショップルームで
開催された。
例会ではあそびうた作家3名がそれぞれの創作スタンスを語ったり、
オリジナルの遊び歌の実践を行った。
最初は、日常の保育の中からあそびうたを作り続けている石川和男氏。
石川氏の優しく繊細な感性に溢れた音楽を楽しみました。
2番目はオリジナル映像を使ったアクティブな遊びを展開した平井敬人氏。
ユーモアいっぱいで高度な映像に合わせて、飛んだり跳ねたり。
新しいあそびうたの世界を堪能しました。
最後は、2023年(120回例会)から2度目の登壇となる三根政信氏。
三根氏は、毎日あそびうたを作り続けているということで、今回も新作満載。
独自の発想で作られた楽しいあそびうたに参加者も引き込まれ、三根ワールドを満喫し閉会となりました。
※例会終了後には、幼児音楽研究会2025年度総会が行われ、
2024年度事業報告、2024年度収支決算報告、2025年度事業計画案、2025年度収支予算案,理事改選が承認されました。

講演内容・講師プロフィール
■
講演内容
3人がそれぞれの個性でオリジナルあそびうたをご紹介します。
<三根政信>
遊ぶ人が自由に詞・曲・遊びを変えられるようなシンプルな余地のあるあそびうたをご紹介します。
自由にイメージし表現するあそびうたの世界を楽しんでください。 また、あそびうたの作り方もお話ししたいと思います。
難しく考えないで、まず作ってみることから歌作りがスタートします。 今、目の前にいる子どもたちと一緒に、
オリジナルのあそびうたを作ってみませんか?
<石川和男>
その日にあったことをテーマに、1日一曲あそびうた作りをし、翌日子どもたちと遊んでいます。
子どもとふれあったり遊んだりしている時に、自然に生まれてくる歌。そんなあそびうたの数々をご紹介します。
自分であそびうたを作ってみたい。そんな方の参考になれば幸いです。
<平井敬人>
音楽・アニメの両方を使って、それぞれの特徴を生かした遊びをご紹介します。
『映像ならではの展開』や、『脳トレになる遊び』、『ものごとを少し違う角度から見たようなもの』など、
こどもだけでなく、おとなも楽しめるものを意識して作っています。見て楽しい、遊んで楽しい、アクティブな遊びも多数ご用意しています。
当日は元気に歌って体を動かしましょう!
■
講師プロフィール
三根 政信氏
元保育士・児童館職員。現在「あそび・うた ひなたぼっこ」主宰。
あそびうたを作詞作曲し、保育園・児童館・小中学校・障害者施設・子育てサロン・高齢者施設など各地でコンサート、講習会をおこなっている。
YouTube「三根政信のあそび・うた ひなたぼっこ」であそびうたを紹介。
A1あそびうたグランプリ2010優勝。
毎月2回、遊歌団の「あそび⭐️うたかい」で新曲を紹介。毎月「あそびうたカフェ」を開催。
スマイリングホスピタルジャパンにアーチスト登録し、 日赤などの病棟・乳児院へあそびうたを届けている。
あそびうたバンド大福で、「あそびうたフェスティバル」など様々なイベントへ出演。 あそびうた研究会に所属し、
毎年「あそびうた講習会」を開催。今年1月、能登半島の被災地の障害者施設4ヶ所を回って、 あそびうたライブを行い喜ばれる。
昨年から、うさぎの森企画の大森 靖枝さんとコラボでの公演「とっとこと〜歌とあそびとお話と〜」をスタート。
著書:あそびうたオンパレード(フレーベル館)
CD:もうすぐクリスマス(ソングレコード)
石川 和男氏
千葉県在住、岩手県水沢市(現 奥州市)出身
盛岡大学短期大学部幼児教育学科及びいわき明星大学人文学部社会科卒業
(株)テノコーポレーション ほっぺるランド西荻窪 勤務
東日本大震災の避難場所で長時間あそぶ物が無いと言う体験からあそびうたを作りはじめた。
湯浅とんぼさんと出会い「作り続けていたら良い物ができるよ」という言葉を胸にあそびうたを作り続ける毎日。
現場での子どもたちの「もういっかい」と言う言葉も嬉しく、即興で歌を作ったり、子どもたちとの思い出を歌にしたりもしている。
8年ほど前より「いちごぱんだのてあそびうたらいく」と言う1日一曲あそびうた作りに取り組み、
出来が良かったものは翌日には子供達と一緒にあそび、時には保護者さんから「うちで歌ってましたよ」の言葉も。
平井 敬人氏
小学館、NHK、キングレコード、イオン、DHCなど多数、音楽・映像作品提供。
こども園の園歌、市町村のゆるキャラソングや映像なども担当。
都内中心に大人向けのライブ活動をしている中、知人の紹介であそびうたの全国大会「A1」に出場。
そこでのパフォーマンスがきっかけで、こども向けの音楽、映像の仕事を受注するようになる。
小学館の幼児雑誌めばえのDVDに歌とアニメの作品収録、オムニバスのひとつでありながら、
アンケートの自由記入欄の9割に名前が上がるなど好評を得る。 あそびうたのイベントやショッピングモールのショー、
児童館などで公演、子供と一緒に大人も楽しめると紹介され、 近年はこども向けの舞台の脚本や、幼児教育のアプリ開発など、
活動の幅を広げている。